# LinuxまたはMac OSとWallpaper Engine
現在Wallpaper EngineはWindowsならびにAndroid端末のみでサポートされており、他OSでのサポートは現在のところ予定されておりません。
他OSでの対応を望むユーザーからの要望は承知しておりますが、すべてのOSでWallpaper Engineを利用可能な状態にするには膨大な作業が伴うということをご理解いただければと思います。 Wallpaper Engineのコアは完全にカスタムに書かれたソフトウェアソリューションで、これを他のプラットフォームに完全移植する際に生じる労力は莫大です。
デベロッパーが見たところ簡単にMacやLinuxに移植しているゲームやアプリケーションもあるじゃないか、と思われる方もあるでしょう。それに対する答えは、それらのタイトルはUnityやUnreal Engineなどの広く使われているビデオゲームエンジンをベースにしており、個別のデベロッパーが他のプラットフォームをサポートするために必要な作業はあまりないということです。 しかしながら、Wallpaper Engineなどのカスタムアプリケーションはこの限りではありません。OSとの詳細に及ぶやり取りが発生するアプリケーションであるため、正しく作動させるためには各OSに合わせた詳細な調整が必要になるのが理由です。 Linuxの場合はさらに複雑で、ディストリビューション間で大きく異なる主要なディスプレイマネージャーすべてに対応する必要があります。
現時点においてLinuxまたはMacOSのサポート追加は、予算的な理由で実行が困難と言えるでしょう。 Steam hardware surveyを見れば、Linuxを使うSteamユーザーは1%未満です。 そしてここでもまた、これはLinuxのさまざまなディストリビューションに細分化されます。主にUbuntuですが、これはユーザーの0.25%にすぎません。
前述の通り、Wallpaper Engineを他OSに対応させるには膨大な時間が必要で、継続的に行うべきメンテナンス作業のコストも大きな負担となります。私どもが費やすこれらのリソースに対し、その結果恩恵を受けることができるユーザーは比較的少数にとどまるというのが現状です。 96%のSteamユーザーはWindowsを使用しています。私たちの時間とリソースは、大多数のユーザーに恩恵をもたらすことができるアップデートやプラットフォームに費やされるべきだと考えております。
しかしながら、私たちはSteamから発表される公式データにも常に注意を払い続け、Steam利用者側の状況に変化があった場合、将来的に実行可能となった際には他のOS対応を検討していきたいと考えています。
# LinuxまたはMac OS対応を行う前に無料Androidアプリを開発した理由
既存ユーザーの多くがAndroid端末を利用しており、その数はLinuxまたはMac OSのユーザー数よりも遥かに多い現状があります。 これが理由で、他のOS対応よりもAndroidユーザーへのサポート改善を優先させるという結論に至りました。 新しい機能として無料のAndroidアプリを公開することで、非常に多くの数のユーザーに恩恵を与えることができる有意義な改善を実施できたと考えています。
Androidのポートに施した作業の一部は、後にLinuxならびにOSX対応を行う際に利用することができます。これにより、これらOSを実際にサポートする際に対応すべき大きな障害が幾分解消されたと言えるでしょう。 Androidコンパニオンアプリの作成には膨大な作業が必要でしたが、ブラウジングならびに編集のエクスペリエンスを全体的にサポートする必要があるLinuxまたはOSXポートに比べれば、実行可能な作業量でした。
# iPhoneならびにiPadのサポートに関して聞かせてください
アップル端末で採用されているiOSは、Android端末のようにライブ壁紙に対応していません。 iOSではライブ壁紙はサポートされておらず、 現状ではiOSでライブ壁紙が利用できるようになる可能性は低いと言えるでしょう。 ライブフォトという形式の非常に短いアニメーションを壁紙として利用する機能はサポートされていますが、利用できる形式には厳しい制限があります。私たちが規定する条件下では、Wallpaper Engineの大部分の壁紙は互換性を持っていません。